数本のマルチフィラメントの原糸を編みこんだ編み糸のことで、
フィラメントとは細い線状の繊維のこと。
モノフィラメントはナイロン、フロロなどの単線ラインのことで、
PEラインのような複数の繊維を編みこんだラインのことをマルチフィラメントといいます。
原糸となる素材は”ポリエチレン(Polyethylene)”で
コレを略してPEと呼ばれています。
ポリエチレン原糸で有名なのが、
東洋紡とオランダDSM社が共同開発した「ダイニーマ」です。
超高分子量ダイニーマ繊維1本が1デニールとなっており、
1デニールとは「9000mあたり1gである糸の太さ」とあります。
上記の繊維を編んで造られたPEライン。
その特徴はなんと言っても”低伸度”にあります。
その伸度は約4%前後といわれ、
1mのPEラインを引っ張って切れる寸前の長さが1.04m。
これが驚異的な感度の良さの原因となっています。
耐光性や海水での使用でも優れており、
ほぼメンテナンスフリーで使えるPEラインですが、
唯一の弱点は”耐熱性”にあります。
比較的低い摩擦熱で切れる事もあり、ガイドなどとの摩擦には注意が必要となります。
またPEラインは編み方によって性質に違いが出てくるようです。
一度は使ってみたいラインですが、ロッドの適正ポンド数だけは確認しましょう。
●PEラインは数本の原糸を撚って作られています。
4本撚りや8本撚り、またはBRAID-4、BRAID-8などと表記されています。
8本撚りのほうが感度、結束強度、しなやかさに優れていますが、
当然値段も高くなります。
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